■充電器の選び方
充電器のスペックの中で 「W」と言う表示の意味
安い充電器では50Wとか 高価な物で400Wとか表示があります
これ以外にも 最大セル数、最大電流 がありますが
この最大セル数、最大電流の両方が制限以内の使用でも
電流が制限される事があります
■例えば2セルで3000mAhのバッテリーを2C充電するのに
MAX6セル、MAX6A、MAX50W と言う充電器を使ったとします
2セルの公称電圧は7.4V
このバッテリーの充電終了電圧は 8.4V
充電のスタート時 7V だったとします
7 x 6 =42W で 50W以内なので正常に6Aを流してくれます
さらに充電が進み 終了電圧の8.4Vに近づくと
50 / 8.4 = 5.95Aまで下がりますが
ほぼ6Aなので 普通に充電出来ます
■例えば6セルで5000mAhのバッテリーを充電するのに
MAX6セル、MAX6A、MAX50W と言う充電器を使ったとします
6セルの公称電圧は22.2V
このバッテリーの充電終了電圧は 25.2V
充電のスタート時 22V だったとします
22 x 6 =132W で 50Wを遙かに超える事になり
充電器の設定を6Aにしても6Aを流す能力がありません
50Wから逆算すると 50 / 22 = 約2.27A
と言う事で2.27Aしか流れません
さらに充電が進み 終了電圧の25.2Vに近づくと
50 / 25.2 = 1.98Aまで下がり
その後は定電圧充電の仕様で22.5Vのまま
電流が序々下がって行き 0.1Aまで下がったところで充電が終了します
■結果
W数が問題になるケースは主にセル数の多いバッテリーを充電する時に起こる問題で
カー用の2セルなどは殆ど問題にならず MAX電流のまま充電を続ける事が出来ます
また容量の多いバッテリーを充電する場合には 最大電流が問題になります
例えば2セル6000mAhのカー用バッテリーを3C充電したい場合
6 x 3 =18A 8.4 x 18 =151.2W
max 18A 151.2W以上の充電器が必要となります
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